アジャイルコーチの備忘録

3歩歩いたら忘れるニワトリアジャイルコーチの備忘録。書評、活動記録など...

聞くのは耳ではなく心によって行われる。耳は音をとらえ、心は意味を聞き分ける(W・マイズナー)

コンサルタントの秘密』を参考に、今クライアントの話を聞くときに試しているテクニックをメモ

言葉と音楽が合っていなかったら、そこに欠けた要素がある。

コンサルタントの秘密―技術アドバイスの人間学

コンサルタントの秘密―技術アドバイスの人間学

 
  • テクニック: 話の「トーンと意味」を混然一体と聞くのではなく、分離させて聞く
  • 目的: 相手の欲望やインサイト(=相手も気づいていない欲望)を知るため
  • 具体的な方法: 
  1. トーンを聞く: 意味ではなく、トーン/リズム/抑揚から相手の底流にある感情をできるだけ細かく把握する。音楽鑑賞のイメージ
  2. 意味を聞く: 言葉の意味や論理構造を把握する
  3. トーン(感情)と意味を突合させる: 1と2の整合性を確認する。トーンと意味の矛盾(ex. イライラしたトーンだけど、意味は穏やか)には相手が気づいてないインサイトが隠れている可能性が高い。また、人間は一般的に論理よりも感情が重視される生き物なので、トーン(感情)に十分に注意することは、より相手の要求を正確に把握する可能性を高める
  4. 3で得た洞察(インサイトや感情)を相手に伝える

この方法、たまたま読んだ『エグゼグティコーチング』という本でも一言で鮮やかに現されていました。すなわち、

聞くのは耳ではなく心によって行われる。耳は音をとらえ、心は意味を聞き分ける。(W・マイズナー) 

エグゼクティブコーチング 下巻

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