アジャイルコーチの備忘録

3歩歩いたら忘れるニワトリアジャイルコーチの備忘録。書評、活動記録など...

どのようにチームを分けたら良いですか?

最近あるチームから人数が多すぎるからチームを分割したいが、どのようにチームを分けたら良いですか? という相談が来た。先輩のアジャイルコーチと私は(定番の回答となりつつあるが)、まず自分たちでスキルマップを作り、それから、スキルマップを見ながら自分たちでチームを決める、ということを提案した。
ポイントは、自分たちでチームを決める、ということかもと漠然と考えていたら、今日ようやく読書を再開した『組織パターン (Object Oriented SELECTION)』に「自分たちで選んだチーム」というパターンが紹介されていた。

4.2.11 | 自分たちで選んだチーム **
組織を細かくする(4.2.2.)に従うと、少人数でえり抜きのチームが必要になる。そのようなチームメンバーはどのように決めればよいのだろう?

チームのダイナミクスは、任命されたメンバーで構成されている場合に最も低くなる。
(中略)
それゆえ:
 自分たちでチームメンバーを選ばせるようにして、熱心なチームを作ろう。チームメンバーの実力や幅広い趣味という観点から、限定的な審査を行おう
 このようなチームは、常にとは言わないまでも、意志の力が強いことが多い。

......流石、『組織パターン』、大切なことはすべて書いてある。
最初のチーム編成はチーム自身で決めるのは難しいかもしれないが、大規模になってチームを分割するタイミングは自分たちでチームを構成する良いチャンスだと思うので、そのような状況の方は是非試してみてください。

さて、晴れて自分たちで選んだチームが誕生しても、とりわけリモート時代、怖いのがチームのサイロ化だ。というわけで分割されたチームにしつこく伝えるのは、あなたたちは仕方なく分割しただけで、本当は同じユーザーに同じプロダクトを届けるための1チームなのだ、ということ。なので、初めから大規模スクラムなんかを参考にしてチーム毎にスクラムイベントを分割するのも考えものだと最近思う。むしろ、初めのうちは、チーム同士がなるべく一緒に活動して、不都合が目立つ部分から徐々に別れるのが良いのでは、と伝えている。
(なんだか未練タラタラのカップルみたいだけど)
もちろん、チーム同士が進化し、お互いに学びあうようになれば、それはそれで最高だ。

閑話休題

今日見たYouTube、スピ系だけど、ブログを書くことを励まされたのでシェア。表現は、ブログは、集客や仕事ではなく自分の為に書くんですよね。

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