定量は過去、定性は現在、予兆は将来(石井淳蔵)
今日読んだ『欲望する「ことば」「社会記号」とマーケティング』で引用されていた一節がとても印象に残ったのでメモ
欲望する「ことば」 「社会記号」とマーケティング (集英社新書)
- 作者: 嶋浩一郎,松井剛
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2017/12/15
- メディア: 新書
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定量は過去、定性は現在、予兆は将来
- 定量は過去: ユーザーに関する定量的なデータ分析は、過去こうだったという事実が分かるだけ
- 定性は現在: ならば定量的ではなく定性情報を求めてユーザーにインタビューにしても、「言語化されている」時点でそれはすでに自覚化された欲望であるため、未来を予測するには不十分
- 予兆は将来: 予兆(まだ言語化されていない欲望、インサイト)に未来を予測する鍵がある。まだあまり注目されていない小さなブームや、人の「行動」を観察することや、文句(=不満は潜在的な欲望の裏返し)に注目することで予兆は得られる
乱暴を承知で大ざっぱに整理すると、定量はビックデータ分析で、定性はUX手法で、予兆はデザイン思考かしら?