WE ARE NOT ALONE 〜RSGT2020参加レポート!(非Keynote/セッション編)
今回は、先日1/8(水)〜1/10(金)にかけ開催された Regional Scrum Gathering Tokyo 2020 の感想をレポートします!
チケットは1時間経たずに完売、素晴らしいイベントとは聞いていたものの、内心「どんだけ〜?」と疑っていた私。ただ、終わってみて思うのは想像を遥かに超える良いイベントでした!! 未だに興奮冷めやらず、今朝も興奮を冷ますためにMr.Childrenの『終わりなき旅』やスガシカオの『Progress』を聴きながら近所を歩き回る始末......
Keynoteやセッションについての感想は会社ブログ Graat | Growth Architectures & Teams, Inc - Graat(グラーツ)Graat | Growth Architectures & Teams, Inc - Graat(グラーツ) に書く予定なため、今回はそれ以外で印象に残ったシーンを書きます。
1日目
即席Coaches Clinic
心理的安全性ゲームでおなじみのyattomさんとご一緒したため、即席Coaches Clinicとして「クライアントがAndroid/iOS/サーバーサイド等のコンポーネントチームをフィーチャーチームにする支援をしてますが、AndroidとiOSの開発の両立は自分の経験からも中々上手くいかない気がする」という悩みをご相談しました。
yattomさんの答えは「メンバーひとりひとりの意思を確認したら?」
「iOSで一生食っていきたい、という人もいれば、もしかしたらiOSもAndroidも両方やりたいという人もいるかもしれないし、新しいことをやってみたいという人もいるかもしれない、だからひとりひとりに意思を確認すれば良いのでは?」
それを聞いて確かに自分の経験から「iOS/Androidの両立はむずかしいと開発メンバーは思っている」と一括りにして、各メンバーひとりひとりにきちんと向き合っていなかったなぁと反省、観察が足りない!
あとペア/モブプロもお勧めされました。
Coaches Clinic 活用術
さらにyattomさんからCoaches Clinicは同じ問題を複数のコーチに相談すると良いとお勧めされました。そうすると多角的に問題が捉えるきっかけとなり、問題をはっきりと見ることができるからとのこと。
もちろん私も相談するだけではなく早くコーチ側として(ドヤ顔で)回答できるように精進していきます!
Empathy Boxの説明
さらにyattomさんが持ってきたEmpathy Boxというカードゲームのルールをご紹介していただきました。
どうしても NVC Japan の 共感トランプ (第二版)と比較してしまいましたが、共感トランプと比較すると以下が異なる印象で、「NVC+コーチング」と言った感じでよりビジネスに使いやすそうなとても楽しそうなゲームでした!
- 長時間必要
- 共感だけではなく、自分の印象や提案を述べても良い(←コーチングっぽい)
近々yattomさん主宰で体験会を開催するので、もし参加されたい方はyattomさん(か面識なければ私まで)ご一報ください〜!
Networking Party
初対面の方、Twitterでしかやり取りがない方、様々なコミュニティの方、いろいろな方に勇気を出して声を掛けまくりとにかく様々な方とお話しさせていただきました!
いくつになっても女性の前でカッコつけたい私、SNSで話題の1on1カードと「ズレコミュ本」を購入してしまいました!お恥ずかしながら日常やRSGTでも「ひょっとして私のコミュニケーションってズレてる...!?」と思う機会も多々あるため、擦り切れるまで1on1カードと「ズレコミュ本」を使い倒してやりますー!
そのあとは仲良くしていただいているFukasawaさんとサシで飲んだりして1日目は幕を閉じました。
2日目
懇親会
gaoryuさんやyokomichiさんの思わぬ悩みを聴いて彼らをますます好きになり、IwaoさんやYamadaさんなどの先輩アジャイルコーチからの叱咤激励を受け胸が熱くなり、最初は気の良いおっちゃん位に思っていたNagasawaさんが登壇してた人と知ったり(後日判明)、とにかくとても楽しい懇親会でした。
Nagasawaさんに「すごい人が多くて緊張する」と伝えると、「Jeff(サザーランド)もCope(ジェームス・コプリエン)も、本当に分け隔てなく人と接する人、本当にきさくで日本のお勧めスポットは? なんて誰かれ構わず聞いてる」と言ってくれました。考えてみれば自己組織的なチームを熱心に提唱するアジャイル/スクラム界隈の人たちがすごいとかすごくないとか区別をつけて接するわけないのですよね。ですので、若手のスクラムマスターやアジャイルコーチには、「まだ経験が浅いから」と恐縮せず(経験に最低限のリスペクトを払いつつも)ベテランや登壇者にガンガン想いをぶつけて欲しいと思います!
僕もいきます!
Nagasawaさんはまた「こうやって会社の分け隔てなく熱心に交流しているのは、アジャイル/スクラム界隈だけ」とも言っており、ここにいられて、本当に幸せだと思いました。
3日目
OST(共感トランプ)
OSTで私の人生を救ってくれたと言っても過言ではない、 NVC Japan の 共感トランプ (第二版) を提案しました。実は共感トランプは3〜5人まで用のカードゲームで、ファシリテートも初めてでした。そこでみんなそんなに興味ないだろうと思って提案したら、蓋を開けたら20人以上の方が集まってくださいました!
初対面に近い方々が共感を贈り合うのを見て、本当に心の底からうれしかったです。ブログやTwitterでも何人かがNVCや共感トランプに言及しており、それだけでもRSGTに来た甲斐がありました。
Cope氏の講演にあった「真の自己を見つける」ためや、sahota氏の講演にあった「まず自分が変わる」ためにNVCや共感トランプは個人的にとても有用なツールだと常々感じますので、興味があれば覗いてみてください。こちらも細々とコミュニティを企画しておりますので、興味あればウォッチください!
共感トランプ (第二版) https://t.co/sdpSzY0FyR
— こばせ🥴 (@kobase555) January 11, 2020
さすがにそろそろお財布事情が厳しいのだけど、気になって仕方がない
Harada Kiroさんとの立ち話
今回、初めてお話しさせていただいたのですが、本当に写真通り以上のドヤ顔でプロダクトバックログについて話まくってくださり圧倒されました。とても面白く興奮したので覚えている限りお伝えします。
- ベロシティが安定して爆速で開発していたチーム、ベロシティが不安定な若手のチーム、最終的にアウトカムを多く出したのは後者なんだよぉ!! だって後者はPOが必死に価値あるプロダクトバックログアイテムをリファインメントしてたからだよぉぉ!!
- リファインメントは精錬するって意味なんだよぉ!! だから増やすんじゃねぇよ!! 減らすんだよ!!
- 使われる機能が半分以下だったら、ランダムで50%プロダクトバックログアイテム捨てたほうがいいんだよぉ!
- いいかぁ、企てて(くわだてて)、企らむ(たくらむ)から「企画」なんだよぉ! もっとたくらめよぉぉぉ!!!
- メニューに一つ機能を加えると利用率が10%下がるんだよぉ!!
- いいかぁ、PBIに即死、重症、軽傷、無傷って分けるんだよぉ、そしたら即死以外は捨てんだよぉ!!
- 本当に大事な機能はまた戻ってくるんだから、とにかく捨てんだよぉ!!
- 機能が揃わなくてもとにかくリリースすんだよぉ!!!
- UX屋は全部の機能を使いやすくするからダメなんだよぉ、使われない機能を使わせないように使いづらくするんだよぉ!!!
- これはって機能以外使いづらくするから面白いんだよぉ!!! もっとたくらめよぉ!!!
- 機能じゃなくて行動を設計するんだよぉ!!!
- ジェフにスクラムわかってないって言ったこともあるんだよぉ!!!(←さらにドヤ顔)
- ジェフはどんな人かって? ありゃ化物だよ!!!!
圧倒されたのは話だけではなくそのオーラです、Copeにも聞きたいですが生まれつきなのか、そのオーラ。
ウチの社長のYusukeさんとも長い付き合いとのことなので、やはりこの業界は狭いと感じました......
とにかくまた是非お話を伺いたいと思いました!
懇親会(サイゼリア)
最近とても仲良くしていただいているogasawaraさんから「見積りしないスクラム」のsuyamaさんとCyberAgentで同じアジャイル研究ゼミを運営する仲間をご紹介していただき、昼間からサイゼリアで盛り上がりました!(←中学生かよ!)、それにしてもサイゼリア、本当に安くて美味しいです。
講演資料の感想は別でまとめるとして、suyamaさんだけではなく、CAのアジャイル研究ゼミ(Yoshidaさん、Saitoさん、Ohshimaさん)のみなさんの素晴らしさを感じました。初対面の私を快く受け入れてくださり、私も別れ際には『カリオストロの城』よろしく「なんと気持ちのいい連中だろう」と呟いてしまいました。
ただ、盛り上がりすぎて店員さんに「他のお客様に迷惑なので声のボリュームを下げてください」と注意されたのは今後は気をつけたいと思います。注意された瞬間、私の中でRSGTが終わっていくのをはっきりと感じました。
是非ゼミにも遊びに行かせてください!
その後はogasawaraさんと勢い余ってNext Actionを話しながらお茶の水から高田馬場まで散歩して、私の初RSGTは幕を閉じました。
おわりに、来られなかった人へ
今回は、RSGT2020のレポート(非Keynote/セッション編)を書きました。
今回、チケット争奪戦や家庭や仕事の都合で来られなかった人もたくさんいると思います。ですが、それぞれの現場で必死にスクラムに挑戦する私たちは、すごいとかすごくないの区別もなく、RSGTに行けたとか行けないとかの区別もなく(クロージングセッションの高橋さんの言葉を借りれば)「WE ARE NOT ALONE」です。
そしてCopeの言葉を借りれば、"It is NOT good, It is NOT bad. It's about where you are"
私はまだアジャイル/スクラム界隈に接して1年未満ですが、そんな人もこんなに自由にノビノビと楽しんでいるのがその証拠ですし、そういう方は大勢いました。ですので、RSGTに行けなかったことや経験が浅いことに負い目を感じず、様々な方と、そしてもし良ければ私とも気楽に自由に仲良くしてくださればと思いますー!
最後に、運営委員とスタッフの方々、素晴らしいギャザリングをありがとうございました!
最後までお読みくださり、ありがとうございました!